自分が新人の時、周りの人によく注意され、指導され、介入された。

 

『こんなことやってみな』『これを使いなさい』

お節介とも思われるくらい、色々な人が、あーだこーだ言ってきた。

 

職人みたいな人もいっぱいいて、妥協する事なく、教材や授業に拘っている人がいた。

 

教材や研修会に何万も、何十万も使って、子ども達に還元していこうとするような、そーいう人達が周りに沢山いた。

 

 

コーディネーターという役割ができた時は、『私が、特別支援教育を、地域に根付かせるんだ』と、熱い思いをもってやられていた人を見てきた。

 

 

そんな人達が退職していき、その思いを、受け継いでいけてるだろうか。

若い人たちに、その気持ちを、その姿勢を、繋げていけてるだろうか。

 

 

働き方改革や、共働きといったような、生活スタイルの変化はあると思う。

その中で、昔の働き方が、今の生活スタイルと変わってきているのかもしれない。

 

 

それでも、若い人達が、『こんな大人になりたい』と思うような見本に、少しずつなっていかないといけない立場になってきたんじゃないかなと思う。

 

 

『あんな人になりたい』というような大人が周りにいないと、悪い方、楽な方ばかりに目が向いてしまう。

 

 

見本となるような大人になる、というのは、仕事としては非効率的かもしれない。

後輩を育成するより、知らんぷりして帰った方が、余暇が充実するかもしれない。

 

 

それでもきっと、その非効率的な時間の中に、『人を育てる』という事の本質が入っているんじゃないかな、と自分は思っている。

 

そしてその時間が、いつか、自分に良い形で返ってくると思っている。

 

 

若い時に、自分がそうしてもらったように、次の世代にも繋いでいくことが、自分達の役割なんだと思ってます。