2泊3日のゼミ合宿に行ってきた。
コロニーというものを初めて見学した。
地方の駅からさらにバスで30分の、いわゆる山の中にそれはあった。
そこでは現在、障がいを持った人が500人くらい住んでいるらしい。
その寮の一つを見学させてもらった。
学生に見せる場所だから予想はしていたが、手足の不自由もなく、認知症も大して発症していないような高齢者の方ばかりだった。
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『福祉とはなんだろう』かという議論は、『幸せとはなんだろう』に似ている。
福祉とは、施しである。そういう話も聞いた事がある。
コロニーとはまさに、政策者と当事者家族の思いが一致した『当事者への施し』である。
『障がいのある人のため』という御旗の下、100%の善意によりコロニーが作られ、結果として30年以上もの間、当事者は山の上に住んできた。
比較的幸福な人たち(政策者+それを支持した僕たち)が比較的不幸だと言われる人たち(障害当事者)に『良かれ』と思って行った合法的な隔離政策である。
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でも僕は、コロニー自体には反対ではない。
時代が求めた答えだったのだと思う。
ほんの100年前は、障がいがある子が生まれたときは、家の中に『座敷牢』を建て隔離するのが合法的に認められていた。
コロニーができたのは、『座敷牢を設け、それでも家族の愛情を受けて一生を過ごす』という時代への、一つの答えだったのだろう。
時代が求めたとはいえ、忘れてはいけないものなのだろうと僕は感じ、今回のテーマにしてみました。
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卒論発表と自由時間のイベントについても書きたいが、疲れたんでまた次回書くことにしますm(_ _)m